初めてでも心が動く。バレーボール観戦に行く前に知りたいこと
「バレーボールの試合を観に行ってみたい。でも、何から見ればいいんだろう?」
そう感じるのは自然なことです。
ルールがわからなくても、選手の名前を知らなくても大丈夫。
バレーボールは、“感じて楽しめるスポーツ”だからです。
ここでは、初観戦でもしっかり楽しめるポイントを、わかりやすく解説していきます。
最初は「音」を感じてみる
バレーボール観戦は視覚だけではなく、音で楽しめるスポーツです。
・スパイクの「ドンッ!」という重低音
・床を蹴り助走する足音
・選手同士が声をかけ合う言葉
・観客が息をのむ静けさ
・得点が決まった瞬間の歓声
音を意識して観てみると、
試合のテンションと流れが自然とわかってきます。
「勢いが出てきた」「流れが変わった」といったことは、スコアよりも“音”に表れます。
ルールは「3つ」だけ知っておけば十分

バレーボールの細かいルールは覚えなくても、楽しむことはできます。
まずは、次の「流れ」だけ押さえておけば大丈夫です。
バレーボールは、ボールを相手コートへ返すまでに、チームで3回まで触ることができます。
多くの場合、最初にサーブを受けた選手がボールを上に上げ(これがレシーブ)、
次にセッターと呼ばれる選手が攻撃しやすい位置へボールを整え、
最後にアタッカーがジャンプしてスパイクを打ち込みます。
そして、相手コートにボールが落ちれば得点です。
試合は25点先取のセット形式で行われ、先に複数セットを取ったチームが勝ちます。
これだけ知っておけば、観戦は十分楽しめます。
試合中は「流れの変化」に注目してみる
バレーボールは、点差より流れで動くスポーツです。
- サーブが続くとき→勢いが出ている
- 選手同士の声が減るとき→苦しい時間帯
- 得点後に全員で集まるとき→立て直しの瞬間
ラリーと空気の変化を感じられたら、あなたはもう立派な観戦者です。
「一人だけ推し選手」を見つけると、一気に面白くなる

はじめて観戦する人におすすめなのは、
好きになれそうな選手を一人だけ選ぶこと。
理由はシンプルです。
「人を応援すると、スポーツはもっと深くなる」から。
見つけ方はなんでもOKです。
・気合いの入り方がかっこいい
・声がよく出ている
・表情がまっすぐ
・背番号が好き
・雰囲気が好み
そうやって一人注目していると、あなたはもう「観ている」ではなく「応援している」側です。
そこから、観戦は急に楽しくなりますよ。
座席は「何を楽しみたいか」で選ぼう
座席によって見える景色と楽しみ方が変わります。
たとえば、スパイクの迫力を肌で感じたい場合は、コートの端(エンド側)に近い席がおすすめです。
選手が助走して跳び上がる姿や、ボールが床に叩きつけられる瞬間を、ほぼ真正面から体感できます。
一方で、ラリーの動きや選手同士の連携をじっくり見たいなら、コートの横(サイド側)が向いています。
チームがボールをどうつないで得点につなげているのかが、とても分かりやすい視点です。
また、コート全体を落ち着いて見渡したい人は、2階席を選ぶと良いでしょう。
チームのフォーメーションや流れを俯瞰して観られるので、「試合のなかで何が起きているか」が飲み込みやすくなります。
迷ったら、サイド席(特にベンチ側)がバランスが良くおすすめです。
選手の表情や声、ベンチの雰囲気まで近くに感じられます。
最後に―その一瞬を、楽しんでみよう
バレーボール観戦は、完璧な理解より「心が動く瞬間」を味わうことが大切です。
- わからなくていい
- 間違っていていい
- ただ観て、感じればいい
その一瞬に、選手と観客の想いが重なるとき、
バレーボールはただのスポーツではなくなります。
次の週末、体育館へ行ってみませんか?
あなたの「はじめて」は、きっと特別な体験になります。